抗酸化作用をもつ機能性素材開発
本研究の目的は、これまで医学的な根拠が曖昧であった機能性食品の効果を、医学的観点から検証し、科学的に立証された機能性健康食品を開発することである。具体的には、北海道で多く産出される、アントシアニンをはじめとするポリフェノール化合物を含む農作物やその他の天然物などを対象とし、いくつかの観点を基準にして、機能性食品の素材探索を行い、素材開発と並行した形で、本素材中に含まれる物質において、抗酸化作用という医学的見地から、それらの生体への影響を分子生物学的・生化学的方法を用い、細胞レベルや動物の個体レベルで客観的に検証する。
さらに、上記食品の素材摂取による作用を、ヒトでの機能評価として少人数による臨床試験を行い、その後の大規模評価のための知見を得ることを計画している。本研究では、北海道内の医学部が連携して科学的な検証を行いながら機能性食品という「ものづくり」を行うという、「新たな食品開発のプロセス」を道内に形成することに大きな特徴がある。
研究テーマ代表者:旭川医科大学医学部
教授 若宮 伸隆 (Nobutaka WAKAMIYA, MD, Ph.D.)
参考
Bio-S パンフレット2009 P035-036 【PDF 847KB】
Bio-S パンフレット2011 P017 【PDF 964KB】