認知症モデル動物によるバイオマーカー探索と予防作用機能性素材開発
地中海地方での食生活が、認知症の代表であるアルツハイマー病の発症頻度を下げるなど、科学的な事実が報告されている。一方、日本を含めた先進諸国では高齢化の著しい促進により、認知症の進展が、かつて人類が経験したことの無い速度で進行している。
すなわち、21世紀の人類最大の問題である認知症には、食素材が大きな影響を及ぼしている。本研究では、培養、動物モデル、ヒト認知能を客観的に評価するシステムを、細胞生物学、認知心理学的アプローチを統合して確立し、そこで得られたバイオマーカーを用いて、ヒトに有効な機能性食素材を探索し、食素材の科学的なエビデンスに基づいた評価と食素材の付加価値化を通じて、食による認知症問題へのアプローチを物質レベルで供給する。
研究テーマ代表者:札幌医科大学医学部
教授 小海 康夫 (Yasuo KOKAI, M.D.)
参考
Bio-S パンフレット2009 P050【PDF 1.1MB】
Bio-S パンフレット2010 P023【PDF 1.4MB】
Bio-S パンフレット2011 P016【PDF 1.07MB】