アレルギー・炎症反応評価による機能性素材開発
近年、スフィンゴ脂質は単に細胞膜の構成脂質では無く、代謝産物のいくつかのものがシグナル伝達分子として働くことが明らかになってきた。また、以前から農産物由来のスフィンゴ脂質の摂取は、皮膚機能改善、免疫賦活など様々な効能があることが示唆されているが科学的根拠に乏しかった。本研究課題では、これらスフィンゴ脂質が、どのように消化/代謝を受け、生理機能を持つようになるのかを明らかにし、機能性スフィンゴ脂質の新たな評価系を作成する。この評価系を用い、免疫制御、アレルギー、制癌効果を有し科学的根拠を持った医薬品/機能性食品素材を開発する。
また、地域資源であるサケの種々の組織のプロテオグリカン、豊富な海産資源であるサメの種々の組織やエビのグリコサミノグリカン鎖の活性と構造、機能、作用機序を新たに解明し、機能性食品、化粧品、ひいては糖鎖医薬として新しい治療薬開発や新しい薬物投与法の開発をめざす。
研究テーマ代表者:北海道大学大学院先端生命科学研究院
教授 五十嵐 靖之 (Yasuyuki IGARASHI, Ph.D.)
参考
Bio-S パンフレット2009 P027-030【PDF 1.9MB】
SPECIAL TALK Bio-S 事業総括 鈴木文夫 × Bio-S 研究統括 五十嵐靖之
2009.7月、北大北キャンパスレストランポプラにおいて、Bio-S事業総括鈴木文
夫氏とBio-S研究統括五十嵐靖之氏が対談。
Bio-Sの強み、未来像について熱いトークが交わされました。その模様のダイジェストでお送りします。