消化管機能評価による機能性素材開発
食品は、経口摂取後に消化管を通過する過程で消化吸収されるが、一部は消化管の上皮細胞に直接作用し、生体内で機能性因子として作用を発揮すると推測される。一方、微生物や細菌の毒素なども消化管に入り、消化管の上皮細胞を介した免疫反応の結果により、排除されるか感染に至るかが決定されると考えられる。
本研究では、自然免疫、内分泌機能等の腸管細胞機能評価系を確立することにより、食品の消化管に対する生体作用を科学的、定量的に評価する新たな方法を開発し、北海道の豊富な食素材が持つ未知の腸管機能制御活性を利用した、新たな機能性食品を開発する。
研究テーマ代表者:北海道大学大学院先端生命科学研究院
教授 綾部 時芳 (Tokiyoshi AYABE, MD, Ph.D.)